「白髪は染めて綺麗にする」という旧依然の美容室の常識

こんにちは。

神戸市灘区の美容院、seventh hair salonの吉田です(@kenichiyoshid10)

今回はタイトル通り「白髪は染めて綺麗にする」といった旧依然の美容室の常識といった内容について書いていきたいと思います。

先に私は何者かと言いますと、グレイヘアの移行方法、髪質改善、ヘアケア、カラー、パーマといった美容に役立つ情報を発信させて頂いている美容師です。

さて、昨今、白髪染めを止め自分自身の地毛である白髪を生かしてグレイヘアにしていきたいといった新規のお客様、そして私自身の美容室のお客様の中でも増えてきました。

私自身がこの変化に気付いたのは約3年前の事で、ポツポツと長年白髪染めをされていたお客様や新規のお客様から、白髪染めで頭皮が痛くなってきた、以前は白髪染めは大丈夫だったがアレルギーが出てきた、頭皮や髪の毛のダメージが気になる等、様々な理由をもとに白髪を染めなくても、綺麗にヘアスタイルを維持出来ないものか？といった相談や悩みを聞く様になってきました。

その流れに併せて、世間ではグレイヘアといったワードが現れだし様々な方がグレイヘアについて発信、或いはグレイヘアにしたいんだけども、どのようにグレイヘアに移行していけばいいのか分からない、といった悩みや声を体感的に感じる様になってきました。

恐らくですが、美容室の常識的に「白髪は染めて綺麗にする、他に方法はないでしょう？」といったスタンスがあり、白髪を生かして綺麗にする、或いはグレイヘアに移行する為の最適な方法とは？もしくはグレイヘアに最適なヘアケア方法とは？といった、体系的な事はまだまだ美容室には浸透していないものだと感じます。

それもそのはずで、世間的、もしくは美容室でも白髪というのは何故かネガティブなイメージとして浸透しており、白髪を生かしたヘアスタイルといった概念が薄いからであり、白髪が出てきたら必ず染めるものといったある種の観念があります。

勿論、私も美容師として日々お客様に白髪染めをさせて頂いておりますし、どれが正解なのかといった答えはありません。そして、白髪染めを否定してる訳でもなく、その反面、白髪染めが様々な理由で出来なくなった方もいてるといった事実もあります。

そういった背景を踏まえると、これからは白髪を染めて綺麗にするといった流れと、白髪を染めなくても綺麗にするといった大きな２つの流れが加速していくのではないのかと考えております。

声を大にして言いたいのですが、白髪染めにもメリット・デメリットがあり、白髪染めをしないとしてもメリット・デメリットがあります。

白髪染めをしないということは、当たり前の話しにはなりますが、白髪に対してのヘアケアは欠かせません。

これをデメリットと捉えるかどうかは議論の余地はありますが、一つの例として、白髪は染めた髪の毛に比べて艶感が出にくかったり、乾燥が目立ちやすいといった白髪故の性質があります。

白髪染めには髪の毛に対して染めると同時に艶を出すコーティング剤が配合されており、染めると髪の毛に艶感が生まれます。

ですが白髪のケースであればそういったメリットは得られませんので、艶の出やすい洗い流さないトリートメントや、艶の出やすいヘアクリーム、白髪の黄ばみを抑える、といった毎日のヘアケアが必須になってきます。

その逆に白髪染めやヘアカラーの薬剤の色持ちの効果は長くとも１ヶ月以内ですので、退色が気になってきたら再度染めるといった流れになります。

以上、白髪染めをする・しないといった事について少し述べてもこの様にお互いメリット・デメリットが存在するのが分かって頂けるのはではないでしょうか？

そして、最後になりますが、この大きな２つの流れに対応すべく、我々美容師サイドも様々な技術や知識、経験が更に求められる時代になってくるものだと感じております。

他のグレイヘアに関する動画も併せて如何でしょうか？